システムに障害が発生したときに、正常な動作を保ち続ける能力。
冗長な構成を用意して信頼性を確保する手法を,総称してフォールトトレランス方式と呼ぶ。
デュアルシステムは冗長系(予備機)を並行動作させておき,万が一トラブルがあった場合には故障した方を自動的に切り離してサービスを継続する。設備の投資コストがかかるが,トラブル時のダウンタイムをほとんどゼロにできる。
デュープレックスシステムは予備の機器を準備しておくだけで,通常は並行動作させない。トラブル発生時に予備機を起動して切り替えるため,トラブル発生時に直ちに使用できるとは限らない。予備系への切り替え時間がかかる分,可用性がデュアルシステムよりも劣る。
=========== 関連用語 ========================
・フォールトトレランス(fault tolerance):
意図しない利用や障害が起こっても全体としての機能を失わないようにする。
・フェイルセーフ(fail safe):
障害発生時に状態を安全側に固定して影響を限定的にする。
安全性重視。
・フェイルソフト(fail soft):
障害箇所を切り離して必要最小限の機能を維持する。
継続性重視。
・フェイルオーバー(fail over):
システムを冗長化して障害に備え、フェイルソフトを実現する。
・フールプルーフ(fool proof):
意図していない使い方をしても、故障しないようにする。
安全性重視。
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